アメリカでもヨーロッパでも、専攻分野における学問的な基盤は大学院の修士課程(マスターコース)までに養成されるのが普通である。ドクターコースは、その研究を単独でこなす能力を整える過程であり、博士学位証書とはいわば、独自の研究によって一定の成果を生む能力があることを保証する証明書である。博士学位そのものは、その人のその分野に関する。したがって、能力や専門性を直接、証明するものではない。もし留学先で一つの学問分野を修めようとするなら、マスターコースからやるのが定石である。まして韓国の大学院の貧弱な水準を考えると、修士過程は韓国で終え、博士学位だけを留学先でとってくるやり方は学問的にみて不毛なこころみだし、それが可能なのは不思議なことでもある。